カテゴリ:大工の い・ろ・は(11)( 11 )

「技能検定の結果の御報告」

2013.11.16

皆さん、こんばんは。

御無沙汰しております、前長 大工の前昌です。

私、
久しぶりのブログアップですね…。(汗)

継続は力なり!いけませんね、サボっていては!(笑)



さて、先日


栃木県総合文化センターサブホールにて、
『栃木県職業能力開発促進大会』の表彰式がありまして。。。

有り難いことに、
今年、栃木県で受験した1級技能検定実技試験(大工工事)の成績優秀者(1位)だったようで、、、
(^ ^)

賞状と表彰楯を頂いて参りました。

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実務経験9年以上で受験可能なので、私(36歳)、ちょっと遅咲きな方です。




↓で、これが試験課題です、小屋組(屋根)の模型ですね。(^ ^)

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しかしながら、
自分が知らないだけで、世の中にはすごい技術を持っている方が沢山います。
そう思い目標とすることで、『自分を高める』原動力になったりしますよね。

でも本来の目的は『勝負』ではなくて、『自分を高めるために』です。

技術の修得とは内に問うことだと思うのです。


これからも更に技術も心も磨いて、
皆さんの家づくりに役立てるようにがんばります!
応援よろしくお願いします!




いつもありがとうございます。



前昌
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by maechou | 2013-11-16 00:10 | 大工の い・ろ・は(11)

「触れたら切れるくらいの……」

2013.7.19

皆さん、こんばんは。

タイトルが危険な印象ですが……。

それでは、昨日の続き、
「金輪継ぎ」のことについて。。。

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さしがねとの「隙間」が見えていたと思います。(→まずはコチラを。)

木は割れたり、反ったりします。

なので、あの隙間は組み上げに支障のないように、
1mm〜2mm程度深く削っておくのです。

刻み〜建て方までが2ケ月程度、時間があくので、この加工が必要なのです。





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組んだ状態。
真ん中のほぞ穴は柱のホゾの加工です。

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(足が映りこんじゃいましたね。笑)



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『触れたら切れるようなモノづくりをしろ!』

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稲盛和夫さんの言葉です。

それほどに研ぎ澄まされた、完成度の高いモノづくりを目指せ!ということだと思います。

魂のこもったそのモノは、解説などなくとも一目で人に強烈な印象を与えることでしょう。

まだまだその域には届かないですが、目標はその言葉の通りです。

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一日一日を大切に、目の前の住まい手を想い





明日からも頑張ります!
いつも応援ありがとうございます!

前昌
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by maechou | 2013-07-19 23:45 | 大工の い・ろ・は(11)

「木組みの家のつくりかた」

2013.7.18

皆さん、こんばんは。

『暑いですねー!』ではなく、『寒いですねー!』なここ数日ですね……。

昨晩は長袖を着て毛布をかぶり寝ました、前長大工の前昌です。。。


こうも寒暖の差が激しいと体調を崩しやすいですよね。
皆さんも油断しませぬように。。。


さて、

今回は大工の技術ネタ。

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先日もブログに書きましたが、作業場にて『刻み』を進めています。

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複雑でちょっと分かりづらいですかね、、
『金輪継ぎ』(かなわつぎ)と言いまして、ニ本の木を一本の木のようにつなげる加工です。

『鉄腕ダッシュ』でTOKIOの山口さんが解説付きで実演したっていう、ソレです。
(金輪継ぎ、形状は基本形に似ていますが、細部は「前長式」の金輪継ぎです。)

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↓この複雑な加工は『隅木』の取り付け部。

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↓コレが、↑上の部材に取り付きます。

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↓さしがねと木材とのすきま、真ん中から明かりが漏れているのがお分かりですか?(^ ^)

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近寄ってみると……。



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つまり、真ん中を凹ませてあるんです。意図的に。

山口さんも言ってたかな??(^ ^)

続きは明日のブログにて。。。







いつもありがとうございます。

前昌
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by maechou | 2013-07-18 22:14 | 大工の い・ろ・は(11)

「金輪継ぎ」

2013.06.11.
おはようございます。
今日も、むしむししますね。

さて、昨夜、テレビを見ていると「DASH島」という番組で
「金輪継ぎ」を、TOKIOの山口さんが手刻みしていました!

しかも、継ぎ手の解説付で!!

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番組では、寸足らずの柱を、延長させるために使っていましたが、
素足の家では、主に 梁、桁に使われている継ぎ手です。

今日も、作業場では大工棟梁が墨付け加工に取り組んでいます。
見学希望の方は、お気軽にお問い合わせください。


それにしても、TOKIOの方々、何をやっても様になってますね。
いつもありがとうございます。
by豊香
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by maechou | 2013-06-17 10:44 | 大工の い・ろ・は(11)

「大工という字は……」

2013.6.13

皆さん、こんばんは。

先日、夢の中で「世界を変えるような」スゴイ家を建てた(笑)、前長大工の前昌です。

朝がきて夢から覚めましたが。。。笑



さて、

この写真。。。

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下野市の現場で後施工の『霧除け庇』が足場に干渉して、
大工(私)が泣いているところ…ではありません。(^ ^)


本来、計画(図面)にないものを付けようとすると、現場では稀にこういうことが起こります。


『足場を外せば?』と言われそうですね。
大工が霧除け庇の作った後、板金屋が屋根を拭きます。その後、左官屋が壁を塗るんです。
足場がなきゃ、出来ません。
足場を掛け直す、としたら大ごとです。。。


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『足場に当たらない程度の屋根にする』という決定もできますが、

寸足らずでカッコ悪い。。。

そこで、大工は考えるわけです。

必死に……。

経験を活かして……。


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それで、
私がどうしたかというと………


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「そこだけ後から作ればいいじゃん」です。(笑)

足場を外せば屋根が出せるなら、
足場を外せるように左官屋に壁を先に仕上げてもらえば良いのです。

なので、↑左官屋が壁を塗れるよう、壁キワだけ板金屋に屋根工事をしてもらいました。
足場を外した後、短い屋根板を差し替えてから残りの板金工事をして、完成となります。

いろんな業種の職人さんと一緒に仕事するということは
納まりに応用を伴うことがあるもんです。

だから、タイトルにも書きましたが、
「大工」という字は「大」きい「工夫」なんだと、
それができるのが大工なんだと、思うのです。



さらにさらに

技術を磨いて、皆さんに感動を与える仕事(こと)ができるように!


明日も頑張ります!



いつもありがとうございます!


前昌
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by maechou | 2013-06-13 23:39 | 大工の い・ろ・は(11)

「研ぎは一生」

2013.3.21

皆さん、こんばんは。

先週大学時代の仲間達と13年ぶりに会い、『家具職人』と呼ばれてしまう
前長大工の前昌です。(笑)

さて、

こちらは鉋(カンナ)の刃を研いでいる時の一枚。

でも「あれ⁈」と思われた方もいると思います。(^ ^)

「手で刃に触れていないのに、なぜ倒れないのか」と。(笑)


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横から見ると……

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接着剤でくっ付けたワケじゃないですよ(笑)。
研ぎで砥石と刃がピッタリ合うと真空状態になり、圧着するようです。

なので、
このように手で鉋の刃を持ち上げると……。
砥石ごと持ち上がるのです。

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皆さんがお米を研ぐように、

大工や木工に携わる人は「刃物を研ぐ」のです、日常的に。
(しかし、今時は研ぎをしない大工が多いかもしれませんね。。)

「研ぐ」とは少ない水で研磨することですから、当然、研いだ刃物は切れ味が戻り、
仕上がりも仕事の効率も上がり良くなります。

切れ味の良い包丁でつくる料理は一味違うと感じませんか?(笑)


その研ぎを何年も何年も続け、「あーでもない、こうーでもない」と研鑽を積むことで

『カンナの刃が砥石に吸い付く程の研ぎ』

を身に付けることが出来るのです。



しかし、大工の言葉に「研ぎは一生」という言葉があります。

研ぎを極めるには一生かかるという意味もあるでしょうが、

『技術に磨きをかけ人間性を高める努力を怠るな』

ということも言っていると思います。

研ぎは一生……。
頑張ります!これからも!!


いつもありがとうございます。


前昌
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by maechou | 2013-03-21 00:11 | 大工の い・ろ・は(11)

「ダイコクハシラサマ」

2013.3.8

この夏、鹿沼市に上棟予定のF邸の大黒柱が工房に届きました!

300mm角、いわゆる『尺角』の8m杉材です。

どれくらい太い丸太から製材したでしょう???(笑)


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写真に写っている大工若鷹のオオシマと二人でようやく転がせる程度なので、
持ち上げることなど当然不可能です。(苦笑)

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そう、
柱の上面に一本の切込みがあり、『クサビ』が差さっているのがわかると思います。

これを、『背割り』と言います。

木にも腹と背中があって、その背中を割るので『背割り』なのです。(^ ^)
木は自然乾燥させると、(当然なのですが)割れが入りますよね。
冬の指先のアカギレと同じで、中の乾燥が外の乾燥に追いつかない為、
収縮の違いから割れるのです。それを防ぐというか、
『他の面が割れないように、または割れにくいように』一箇所を大きく割るわけです。
本来、自然に四面に割れが入ることがむしろ当たり前なのです。
割れは悪いことじゃない。構造的にもなんの問題もないからです。

背割りを入れているのは、見栄えもありますが、
柱自身の乾燥の進行に多少ですが効果があると思うのと、
後々、触ることの多い柱の割れでトゲを刺さないように。

それから、この背割り柱に壁が絡む場合は注意が必要です。
乾燥と共に割れがとても開くので、壁の亀裂が起こり易くなります。
柱が変形し直角ではなくなるからです。
なので、一概に言えませんが大黒柱などの独立したものにだけしか、
背割りを入れていません。

(見えているクサビは背割りが開くのを助けるためのものです。)



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こういった大きな柱は特別材ですから、
『すぐ建てたい!』と言われても材はまだ山の立木の状態であるかもしれません。。。

Fさんの御宅の図面は昨年の夏の段階で決定していました。
建て替えということと、大工棟梁の順番もあり、着工をお待ち頂いている状態なので、
秋に伐採して段取りしておくことができました。


Fさん、刻みが始まったら、ぜひこの柱を見に工房に見学にいらして下さい、ご連絡致します!


いつも応援ありがとうございます!



前長大工 前昌
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by maechou | 2013-03-08 20:29 | 大工の い・ろ・は(11)

雨と屋根。

2012.11.7

皆さん、こんばんは。
11月より現場監督も兼務、前長の前昌です。
今日はとても不安定な天気の一日でした。
烏山では『雹(ヒョウ)』が降ったり、雷が鳴ったり。。
あたり前ですが、自然は常に想定外ですね。

設計の『ミヤ』が担当するお宅が建て方だったので心配でしたが、夕方、現場から戻った番頭の『シノ』より、無事、上棟の報告ありました。(^^)

明日は屋根工事。
天気予報では、にわか雨とのことなので、雨乞いならぬ、ハレ来い!せねばなりません!


さて、

こちらは『清原の家』。

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外部に付け土台、付け桁、付け柱と木化粧仕様です。全体像は、漆喰が塗られ足場が外れた頃にでも、シノさんにブログアップして頂きましょう!

北側勝手口に『霧除け庇』を取り付けました。

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久しぶりに造りましたが、庇があると、デザイン的にも機能的にもグッと良くなりますよね。


窓という窓、すべてに霧除け庇をつけたらどうか?


軒の出(屋根の出)はどれだけ必要か?


『雨の多い日本に暮らす』ということを、ふと、考えてしまいました。

答えは先人に聴け、でしょうか。。




いつも応援ありがとうございます。

前昌
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by maechou | 2012-11-07 23:39 | 大工の い・ろ・は(11)

床、はります。~其の一~

2012.09.27

おはようございます!

一雨ごとに気温が下がり、季節の移ろいを感じますね。
暑過ぎず、寒くもなく、仕事がしやすくていい陽気です。

さて、
清原の現場では床板を張り始めました。

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とは言え、パタパタっと(笑)いう訳にはいかないんです。

私達が造る『素足の家』は真壁造り。
真壁造りとは、柱が見えてくる造り。つまり、柱と柱の間に壁をつくる。

床板は壁のラインまで張ります。

なので、美しく張るには柱に床板を潜り込ませる必要があるのです。

と、ようやく写真の説明になりますが、このように実物の床板を『型』として当てがい、柱に切込みを入れ、鑿(ノミ)で落とします。
この型板、、ノコギリの厚み分薄く鉋(カンナ)で削ってあるんです!それは、ノコギリの厚み分隙間が出ないようにするため。。
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さぁ!準備万端ですね。


いつもありがとうございます。

前長大工 前昌
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by maechou | 2012-09-27 07:50 | 大工の い・ろ・は(11)

続・『ヒカル』

☆8月の見学会についてはこちらをご覧ください☆

2012.8.1

皆さん、こんばんは。

この暑さで毎日5回もポロシャツを着替える、前長大工の前昌です。

月曜日から始まった『建て方』(構造材を現場で組む作業。)も今日で3日目。

さあ、どんなお家が建ったのでしょうか?

そちらは、
現場管理のオカ君、設計のミヤさんのブログ報告をお楽しみに!


さて、

今夜はお待たせの、『ヒカル』について。

そして、あの石ころはというと…。


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わかりますか?石の上に柱が建っているのが。あの石ころの正体は、『沓石』(くついし)でした!

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こういう感じ。近づくと…。

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柱をそのまま地面に付けると水を吸うため、腐りやすいですよね。それに見た目も良くない。なので、石の形に合わせて柱を削る、というか『クセ』をとって馴染むようにするんです。すると石は曲面なので水切れがいい、腐りにくい、ということなのです。

コレを
『ヒカル』とか『ヒカリつける』とかいうんです!

古民家など古い日本家屋で見たことあると思います。

でも、

どうやってその石ころの形を柱にうつし取るのでしょう?

どうやって柱の長さを決めるのでしょう?
(相手は丸い『石ころ』ですからね!)

しかもほぼ一回で合わせます、写真の柱三本、すべて一発!(さすが黒崎棟梁、31歳)



正直、大工になりたての頃は、不思議でならなかったです(笑)どんな石ころでも対応できるので。

やはり、

その技術を持っているならば、その腕を十分に発揮して

『やっぱり大工さんてスゴイ!』
と思われるように、


心も技も体も

鍛えねばなりません。


そして、

こういう仕事の機会を与えて下さる、皆さんがいて、技術が伝わっていくのも事実です。

今後とも、宜しくお願いします。

前昌
p.sこちらの現場、見学可能です。そのヒカリつけた柱も。今、木組みと屋根だけの状態です、美しい構造に圧倒されてみませんか?
メールにてご連絡下さい。
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by maechou | 2012-08-01 22:05 | 大工の い・ろ・は(11)